タガノトネール調教中に骨折、予後不良に
12月4日、中京競馬場で開催されるチャンピオンズカップに出走を予定していたタガノトネール(セ6、鮫島一歩厩舎)が、30日の調教中に右第3中手骨開放骨折を発症し、その後予後不良と診断され安楽死となったことがJRAにより発表された。
タガノトネールは前走武蔵野Sをレコードタイムで優勝し、続くチャンピオンズCでの活躍も期待されていた。同馬は昨年2015年のサマーチャンピオンで重賞初勝利を果たすと、同年のマイルチャンピオンシップ南部杯でも2着に入着するなどして近年は注目されていた。
重賞路線ではまだまだ今後活躍が期待されていた馬なだけに残念だが、今回は調教中の事故ということでいかに無事にレースまでたどり着くのが難しいということを思い知らされた。ご冥福をお祈りします。
タガノトネール号(セ6、鮫島一歩厩舎)
通算成績38戦8勝(うち重賞2勝)、父ケイムホーム/母タガノレヴェントン/母父キングカメハメハ。
競馬ヘッドライン 「タガノトネール予後不良。調教中の事故で悲運の死」?2016/11/30
http://keiba-headline.com/taganotonnerre-dies-9707/
ホッコータルマエの引退に続き、タガノトネールは調教中の怪我で予後不良・・・。
立て続けに起こる競走馬への悲運の事故。
「何かの呪いか・・・?」と疑ってしまいたくなるな・・・。
武蔵野SでのレコードVは印象的だったので、穴候補として注目していただけに非常に残念なニュースだ。去年佐賀でサマーチャンピオン(G3)を優勝してから実に1年3ヶ月ぶりの重賞勝利だったのだが、その喜びも束の間であった。この馬からと買おうと思っていたファンも少なくなかっただろう。
同じく調教中の事故で亡くなった馬だと、過去に’13年の鳴尾記念に出走を予定していたジョワドヴィーヴルが調教中に故障を発生し、安楽死処分となったことがあるが、レース以外のところで怪我をして予後不良となるケースは珍しい。
陣営の目が行き届いていなかったという事ももちろん考えられるが、この馬はハミ取りすぎる馬でもあったので難しい馬だったのだろう。今年は重賞を6戦しており今回は7戦目だったわけだが、強い調教でもしたのだろうか。調教内容を見てみよう。
鮫島一歩 51.9 38.0 24.6 12.4
良いタイムを出しており、これだけ見れば良い評価をしたくなる。
ただこれまでの戦績を見ると怪我も納得してしまう部分もある。38戦してきており、前走は東京で1分33秒のレコードV、デビューからセン馬で戦績を見るとかなり詰めて使ってきていることがわかる。競争生活でダメージがどんどん蓄積していき、ついに限界が来たという感じだろうか。
いずれにせよ、予後不良は残念だ。競馬はこういうことがあるので、大事をとってレースを回避して引退を早めたホッコータルマエ陣営は賢明な判断だったと言えるだろう。
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